最善の医療への道 理想の看護ケアを実現する職場探しのコツ

理想の看護ケアを実現する職場探しのコツ

看護師や、看護師を目指す人であれば誰もが、自分の理想とする看護・ケア像があるはずです。「患者さんの心に寄り添いたい」「病気を防ぎたい」「患者さんに合わせたケアをしたい」など、看護師それぞれに理想の看護ケアの形があるはず。

人は周囲の環境に大きく左右されます。周りが明るい雰囲気であれば、のびのびと仕事ができます。ギスギス、ピリピリした環境に置かれれば、心や態度が委縮してしまいます。そうなると自分が理想とする看護やケアを実践することは難しくなります。職場の雰囲気や人間関係が悪いと、モチベーションが下がり仕事の効率が低下し、ストレスがたまり心と体が蝕まれていきます。

現場の在り方としては、自分の意見が言いにくい、上司に発言しにくい、部署会などで皆が似たような発言しかしない…。そんな現場では理想の看護やケアは追求できません。本当に良い職場は情報収集のために、新人・ベテラン関係なくすべての意見に耳を傾けるものです。

残業や長時間労働が当たり前になっている職場も要注意。無理な連続勤務が状態化していたり、勤務終わりに職場に残って何かしらの作業を要求されるなら、人手不足だということ。当然、患者さんに寄り添うような理想的な看護やケアはできません。

ハラスメントが放置されている職場もNGです。たとえば、Aさんがミスをしたという話がすぐに伝わり、翌日には全員が知っている…。このような環境は自尊心を傷つけます。このようなことが続けばAさんは居づらくなるため、モラハラに相当します。このような職場では、スタッフみんながのびのび余裕を持って働くことができないため、患者さんに十分なケアを実施することはできないでしょう。

自分の理想の看護ケアを実践したいのなら、どんな働き方を望むのか、そしてそれを実現できる職場はどんな場所かをしっかりと分析する必要があります。まず目指す看護師像を明確にする手がかりを収集してみて、じっくり考えてみると良いでしょう。